ずっとおはぎが食べたいなと思っていて、やっと近所の仙太郎でぼたもちを買った。どうしておはぎが食べたかったのかと言うと水になった村という映画を見たからだ。近所でやっている映画を旦那さんに選んでもらって軽い気持ちで見に行ったのだが。思いのほか心にぐっと迫る映画だった。岐阜県徳山村というところがダムに沈むまでのドキュメント。住所を失いこれから水に沈むのを待つ村に、沈むまではここで暮らしたいと勝手に戻ってきて生活しているジジババ達。ほーらやっぱりスローライフって全然スロウじゃないじゃん!と思うほどに超ハードコアでサバイバルな超人ジジババのリアルスローライフ映像。続きはネタバレを含みます。
じょさんというばーさんは、1人暮らしなのに1日に5合もご飯を炊いて、それをペロっと食べてしまう。おかずの量も炊き出しばりに作っている。この時見たおはぎのデカさも忘れられない。すっごくおいしそうなんだもん!自分より背の高い草をかき分け、信じられないくらいハードな山歩きの末いろいろなものを収穫する。わさび谷に行く途中でナシをおいしそうに食べて休憩するじょさんもかわいかったなぁ。収穫した山菜や果物や小魚を次々漬けたり、発酵させたり(あきらかに酒として飲んでる?!)。使っている道具も自分で作っていたり。とにかくじーさんばーさんらは元気だ。イイ笑顔を見てるとこちらも元気になってくる。写真家でもありこの映画の監督でもある大西暢夫氏が自らカメラをまわし、インタビューというよりジジババとのんびり話している...そんな映像にどんどん引き込まれていった。最後は村はダムに沈み、暮らしていたジジババは街の立派な家に住むんだけど。「ご先祖から大事にしてきたもの(自然の恵み)を、全部なくしてしまった。お金なんて意味のないものしか残っていない」というような事をたんたんと話している姿には、めちゃめちゃせつなくなった。村から出てしまった老人たちが超人から普通の老人になっている姿もショックだった。たまたま公開二日目に見に行った事もあり、監督さんが最後に挨拶をしていて、私はうっかり涙が出そうだった。生意気な言い方をすれば、大西暢夫氏がこの映画のような作品を今後も世に出せるように、是非とも見て欲しい映画だ。そういう意味でも超オススメです。
ポレポレ東中野にてロードショー
<タイムテーブル>
12:30/14:50/16:50/18:50
当日料金 一般1500円/大学・専門学校生1300円/中高生・シニア1000円/小学生700円
ポレポレ東中野
03-3371-0088
JR総武線東中野西口北側出口、地下鉄大江戸線東中野駅A1出口より徒歩1分


